競技規定

ギグレース協会 ギグレース競技規定 (1999年1月改定)
 

 T.参加規則

参加資格
1、参加申し込み(エントリー)
a.レースへの参加の申し込みは、主催者の決定する申し込み締め切り期限までに行わなければならない。
b.主催者は正当な理由によっては、レースへの参加を拒否することができる。
c.主催者は動物虐待や軽視、不品行によりGRAの罰則を受けた者へのレースの参加を禁止することができる。
d.主催者はGRA懲戒規定の該当行為により、適用を受けた者へのレースの参加を禁止するとともに、競技会場への入場を制限することができる。
2、マッシャー(ドライバー)
a.レース中は、病気や外傷による場合に限り、認定された者に交替することが認められる。その場合はレース・マーシャルの承認を受けなくてはならない。
b.動物虐待の為、レースを失格になったマッシャーは、将来も公式競技への参加は認められない。
3、犬
a.レース・マーシャルは正当な理由によっては、チームまたは犬の参加を禁止することができる。
b.チームあるいは犬が不適当、またはトレイルの走行を完全に完走できないと、レース・マーシャルが判断した場合は失格になることがある。
c.競技日程が複数となる場合、レースの初戦に出場しなかったチームまたは犬は残りの競技に参加する資格を失う。
d.レース中、何れかの競技で失格したチームまたは犬は、残りの競技に参加する資格を失う。
4、疾病
a.狂犬病、ジステンバー、肝炎、レプトスピラ、あるいは他の伝染病の発生した場所から犬も装備、器具類などを持ち込んではならない。
b.伝染病及び皮膚病等健康上の問題が認められた場合は、そのチームは参加資格を失うとともに、直ちに会場から退去しなければならない。
c.各種ワクチンの接種証明並びに狂犬病予防注射済番号の提示を求められた場合は、そのチームは競技役員の求めに応じなければならない。もし、正当な理由がなく、競技役員の求めに応じなければ、そのチームは参加資格を失う。
d.前項c.の求めが競技後の場合:競技役員の求めに応じなければ、そのチームは失格となる。又、競技で発生した権利の一切を失う。
5、識別
a.予選が行われる場合、競技に出場する犬は競技が始まる前にそれぞれ識別できる印をつけなければならない。
6、チームサイズ
a.8頭引きチームは、8頭以下4頭以上で構成する。
b.6頭引きチームは、6頭以下3頭以上で構成する。
c.4頭引きチームは、4頭以下3頭以上で構成する。
d.3頭引きチームは、3頭以下2頭以上で構成する。
e.2頭引きチームは、2頭以下1頭以上で構成する。
f.マッシャーはチームサイズを満足する範囲で、小さくしてもかまわない。
7、レース部門
a.自転車部門を設置する。
b.スクーター部門を設置する。
c.3輪又は4輪(RIG)部門を設置する。


レースドッグへの投薬・管理
1、投薬禁止
a.処方箋の有無に関係なく無刺激性薬剤も含めた興奮剤、鎮静剤、及び鎮痛剤の他、レースドッグの性能に影響を与える全ての物質の使用を禁止する。
b.レースドッグに、禁止された薬物の陽性反応があった場合、説明を聞いた上で決定されるが、基本的にはそのチームは資格を失う。
c.オーナー又はマッシャーが、レースドッグからのサンプリングを拒んだ場合、競技に参加する資格を失う。
d.前項c.の求めが競技後の場合:競技役員の求めに応じなければ、そのチームは失格となる。又、競技で発生した権利の一切を失う。
2、気温
a.気温が摂氏25℃を超えた場合、もしくは気温が摂氏20℃を超えレースマーシャルが犬の健康に有害になると判断した場合、その日の競技は中止となる。


器具類
1、検査
a.マッシャー、チーム、及び器具類は、スタート時間の最低10分前に、検査できるようにする。
b.チームは、各レースの後、競技役員の要求により再検査を受けることがある。
c.全ての器具は、競技役員の許可を受けること。
2、ライン及びハーネス
a.全てのレースドッグは、1列又は2列縦隊でラインをつける。
b.全てのレースドッグは、ネックライン、タグラインに繋がれていなければならないが、リーダー犬はタグラインだけでも良い。しかしリーダー犬が2頭であれば、ネックラインで各々繋がれる。
c.全てのレースドッグは、ハーネスを装着する。
3、2輪及びその他の車両
a.一人のマッシャーで操縦しコントロールされなければならない。
b.3輪又は4輪車は、台が付いていて、資格を失ったレースドッグを安全に拘束できるドッグバッグを備えていること。レースドッグの足は、台の底の羽目板を出てはならない。
c.3輪又は4輪車は、ブレーキシステムにロックが掛かること。
d.幅は150cm以下であること。
e.動力設備の付いた車両は、参加者が参加申込書も記載すると共に、動力の使用は認められない。
f.安全性等で不適当と判断された車両は、許可されないことがある。
4、その他の器具類
a.窒息するおそれがある口輪又はチョークチェーンは使用してはならない。
b.鞭の使用は全面的に禁止されている。
c.各マッシャーには、レース主催団体によりゼッケン・ナンバーが与えられる。レース中は、そのナンバーを見えるように体につけること。
d.スレッギー、その他の弾性体を用いた器具を装備した場合、競技役員の許可を受けるか、安全性を確かめられなければならない。
 

 U.スタート・フィニッシュ規則

スタート
1、スターティングポジション
a.事前にレース主催団体により、抽選で決定される。
b.抽選後、特別に出場を認められたチームのポジションは最終順となる。
c.2日間レースの場合、2日目のスタートポジションは、初日のタイムの速い順に行われる。
2、 団体スタート
a.2つ以上のチームが、同時にスタートする。
b.事前にレース主催団体により、抽選で決定される。もし2チームずつで行われる場合は、番号の速い順番に2組ずつでスタートする。
3、スタート位置とタイム
a.スタート位置
(1)自転車部門のスタート位置は、犬の鼻先とする。
(2)スクーター部門のスタート位置は、犬の鼻先とする。
(3)RIG部門のスタート位置は、RIGの前のバンパー位置で決められる。
b.全てのチームのタイムは、指示された出走タイムから計測される。
c.スタートに遅れたチームは、そのクラスの最後のチームがスタートした後に、出走タイムが与えられる。
d.もし、スタート位置に再度同じレースで遅れた場合は、失格となる。
e.次のチームの出走タイムの30秒前に、スターティングエリア(約20m)を通過しないチームは失格になることがある。
f.ノービスクラスサポート者のスタート位置は、スターティングエリア内とし、自転車の使用は認められない。
4、スターティングエリアでの補助
a.スタート前の補助については、どのような方法も認められる。
b.スタート以降スターティングエリア内では、競技委員あるいはコーススタッフが指摘した時のみ、補助が認められる。

フィニッシュ
1、フィニッシュ地点
a.チームの先頭が、フィニッシュラインを通過した時をフィニッシュとする。
b.レースドッグがチームから離れて、チームより先にフィニッシュラインを通過した場合は、そのチームのマッシャーがフィニッシュラインを通過した時を、フィニッシュとする。
c.ノービスクラスのフィニッシュは、チームの先頭もしくはサポート者の内のどちらか遅れてフィニッシュラインを通過した時をフィニッシュとする。
タイム計測
a.同タイムの場合は、マッシャーの体重の重い方を上位とする。
 

 V.競技場規則

トレール・ルール
1、トレール・ルールに関して
a.チームは、主催団体によって認められたコースを走らなくてはならない。路面は、コンクリート、アスファルト、そして粗い石砂利は、どうしても必要な所以外は使用されない。
b.チームがトレールから離れた場合、マッシャーはチームを離れた時と同じ場所に戻さなくてはならない。

2、トレールのサイン
a.「右折」は、トレールの右側に赤で示される。
b.「左折」は、トレールの左側に赤で示される。
c.「直進」は、青色か緑色で示される。
d.「注意」は、黄色かオレンジ色で示される。
e.スターティングエリア(20m)はコース上に表示されるか、トレールの両側に示される。
f.ノー・ペダリング・ゾーンは、コース上に表示されるか、トレールの両側に示される。

3、チームのマッシング
a.マッシャーは自転車(もしくはスクータ、RIG)に乗るか、ペダリング、場合によっては降りて走ってもよい。
b.マッシャーは他のチームの妨害をしてはならない。
c.ノー・ペダリング・ゾーンでは、マッシャーは自転車をペダリングしてはならない。
d.ノー・ペダリング・ゾーンでペダリングをしたマッシャーは、そのレースのタイムに10%のペナルティータイムが課せられる。
e.ノー・ペダリング・ゾーンについては、レース・マーシャルが定める。
f.レースを始めた全てのレースドッグは、全てのレースをチームと一緒、又は車両の上で運ばれフィニッシュしなければならない。
g.上記f.を満たしていないと、レース・マーシャルが判断した場合には、そのチームは失格になる。
h.スタート後に調子の悪くなったレースドッグは、車両の上で運ばれるべきであり、もしマッシャーが放置した場合は、そのチームは失格になる。
i.レースの状況により必要な場合もしくは、緊急事態で他のマッシャーを乗せる場合を除き、レース中に部外者を乗せてはならない。

4、トレール内での補助
a.全てのチームは、トレールに配置された競技委員、コーススタッフから平等に補助を受けることができる。
b.ハンドラーや観客の補助は、犬が離れたり、他のチームあるいは人に、明らかに危険のある場合を除いては、自転車(もしくはスクーター、RIG)を持つことに限定される。
c.同じレースで走るマッシャーは、競技委員に認められた限りにおいて、お互いを補助してもよい。
d.ノービスクラスのサポートを除き、チームの走行の補助は禁じられている。

5、チーム又はレースドッグの離脱
a.すべてのマッシャーは、離脱したチーム又はレースドッグが、危険に侵されていると考えなければならない。
b.離脱したチーム又はレースドッグは、他のチームの走行を妨害してはならない。
c.離脱したチームのマッシャーは、そのチームの安全をより早く確保しなければならない。
d.もしマッシャーが、早い時期にチームの安全を確保できない時は、チームの捕獲を含めた補助を受けなければならない。その補助を受け入れない場合、離脱したチームのマッシャーは失格になる恐れがある。競技委員がその判断をし、レースマーシャルが決定する。
e.誰人も、離脱したチームを止めたり、捕獲することに努めて協力する。
f.チーム捕獲の為、他の車両に乗せてもらったマッシャーは、そのレースのタイムに20%のペナルティータイムが課せられる。

6、優先権
a.チームが単独トレールを通過する場合:
(1)坂を降りてくるチームに、優先権が与えられる。
(2)平坦な地形では、レースマーシャルがレースが始まる前に、フィニッシュかスタートするチームのどちらに優先権が与えられるかを決定する。
b.優先権の無いフィニッシュゾーンでは、フィニッシュしようとしているチームを追い越す優先権は与えられていない。
c.優先権の無いフィニッシュゾーンについては、レースマーシャルが定める。

7、追い越し(パッシング)
a.チームのマッシャーが、他のチームを追い越そうとする時は、リードドッグが前のチームの15m以内に追いついた時に、優先権を要求することができる。
b.追い越されるチームのマッシャーは、追い越すチームの邪魔にならないように横によけ、ペースを落とし、もし、追い越すチームが停止するように要求した時は、停止しなくてはならない。
c.追い越すチームが、追い越す時に離れたり、重なりあったりしたら、チームのマッシャーは、8頭以上の場合は1分間、それ以下の場合は30秒、追い越されるチームに停止することを要求することが許される。
d.一度チームが追い越されたら、追い越したチームが走り続ける限り追い越してはならない。但し、次に示す場合はその限りではない。
(1)8頭以上のクラスで、残りが1.6km以上である時。
(2)8頭以下のクラスで、残りが0.8km以上である時。
(3)残りが上記以下である時、双方のマッシャーが同意した場合。
例外
追い越しが終わった後、追い越されたチームは、相手のマッシャーが以下の場合、待たなくてもよい。
(1)ギヤを直している場合。
(2)レースドッグを移動させている場合。
(3)コースアウトした場合。
e.マッシャーが、2つ以上の停止しているチームに出会った場合、追い越してもよい。停止しているチームは、走っているチームの邪魔をしてはならない。
f.続いて走っているチームは、追い越し又は、優先権の無いフィニッシュゾーン以外では、1チーム以上の差がなくてはならない。
g.優先権の無いフィニッシュゾーンでチームが追い越された場合、そのチームは停止しなくてもよい。
h.マッシャーはレース中のチームの邪魔をしない。
i.追い越されるチームのマッシャーは、大声、オーバーアクション、又はGIG等で、追い越すチームの通過を妨害してはならない。十分な通過を与えなかった場合、抗議を受けるか又は失格になることがある。
 

 W.レース中の行為

1、責任とスポーツマンシップ
a.全てのマッシャーは、犬と自分のチームの行為に対して、レース会場の内外を問わず、責任を持たなければならない。
b.常識と良識あるスポーツマンシップが遵守されるべきである。マッシャー、並びにチームの責任者が、レース会場の内外を問わず、スポーツ競技を妨害していると競技委員が判断した場合、そのチームは失格となる。

2、レースドッグへの虐待
a.鞭などの道具も含め、使用に関わらず、レースドッグへの虐待は禁止する。
b.競技委員が、レースドッグが虐待されていると判断した場合、そのチームとマッシャーは失格となる。
c.競技委員が、チームの行為がスポーツ競技として好ましくないと、決定したチームは失格となる。
 

 X.規則違反

1、競技委員による報告
a.競技委員は、違反が行われた競技の後、直ちに本人直接又は無線などによりレースマーシャルに規則違反の報告をしなければならない。
b.前述の報告は、レースマーシャルによって評価される。
c.レースマーシャルの決定は、最終的なものとされる。

2、抗議及び異議の申し立て
a.他の競技者のルール違反に抗議・申し立てを希望するマッシャーは、事件が発生した競技の終了後直ちに、競技委員に届け出る。報告は口頭でもよい。
b.全ての口頭によるマッシャーからの報告は、違反が起きたと申し立てた競技の終了後1時間以内に、競技委員は、レースマーシャルに書面による報告書を提出しなければならない。
c.処分を受けたことに対する異議の申し立てを希望するマッシャーは、処分を受けた競技の終了後直ちに、競技委員に届け出る。報告は口頭でもよい。

3、聴取
a.ルール違反の申し立て報告に該当する全てのマッシャーは、レースマーシャルの前で聴取される。
4、懲戒決定
.全てのGRA競技規定に関して、明白なルール違反が認められた場合は、その内容に応じて失格及び警告処分の対象となる。
b.レースマーシャルは、ルール違反を認めたマッシャーへの口頭での注意、又はマッシャー並びにチームの失格を交付する。
c.懲戒決定は迅速に次のレースが始まる2時間前迄に公示しなければならない。
d.どのような懲戒決定も、表彰式の始まる前に決定されるべきである。
 

 Y.事故対策

1、健康管理等
a.マッシャーは、事前に各自の健康を管理し、診断を受けるなど、体調には十分注意をはらい、もし当日の体調が悪い場合は参加してはならない。
b.レースドッグは、ワクチンや狂犬病の予防注射を、1年以内、競技会の始まる20日前迄に済ませておかなければならない。もし発病している疑いのある場合は参加させてはならない。

2、事故
a.大会の事故については、応急処置のみ主催者が行う。その後の処置は自己責任となる。
b.主催者は万一の事故に備えて傷害保険をかけており、事故が発生した場合は速やかに主催者に届け出ること。
c.犬が原因で発生した事故については、当事者並びに飼い主の責任である。
 

 Z.その他 

1、その他の規定
a.当規定にない事例の判断は、主催者がその都度協議し、決定する。
b.競技規定細則については、別にこれを定める。
c.本会協議公認規定については、別にこれを定める。
d.本会懲戒規定については、別にこれを定める。